山椒の栄養と健康効果

山椒の一般的な栄養成分

 

では、山椒2g(小さじ1杯相当)あたりの栄養成分(ビタミン・ミネラル・食物繊維・塩分など)についてみてみましょう。

 

エネルギー:8kcal、タンパク質:0.21g(0.84kcal)、脂質:0.12g(1.08kcal)、炭水化物:1.39g(5.56kcal)、ビタミンA:0.34μg、ビタミンB2:0.01mg、ナイアシン:0.06mg、ビオチン:0.54μg、ナトリウム:0.2mg、カリウム:34mg、カルシウム:15mg、マグネシウム:2mg、リン:4.2mg、鉄:0.2mg、亜鉛:0.02mg、銅:0.01mg、ヨウ素:0.64μg、セレン:0.12μg、クロム:0.42μg、モリブデン:0.38μg、となっています。

 

こうしてみると無機質類(ミネラル成分)がいろいろ含まれていることがわかります。ミネラル類は五大栄養素のひとつです。体の組織をつくる原料であり、体の働きを維持し、調節する作用があり、人間にとって不可欠な微量栄養成分となっています。

 

人間の体の約96%が、炭水化物(炭素、水素、酸素、窒素で構成される糖質)、有機物(たんぱく質、脂質、ビタミン類など)と、水分からできていますが、残った約4%がミネラル類 (無機質)で構成されているのです。

 

このミネラル類は体内でつくれません。従って食品やサプリメントから摂取しなければなりません。鉄などは微量ミネラルで、体が酸素によって生命活動を維持することに作用し、そのため、ら機能鉄と呼ばれています。ただし、鉄は吸収率が低いので、体内から排泄される量の何倍も摂取する必要があります。銅や亜鉛も微量ミネラルです。